大吟醸 越の雄町

愛子撰抜酒と同じく山歩き仲間からの頂き物で
新潟は長岡の美の川酒造さんの、めったに口はできない大吟醸。
「雄町」(備前雄町米)は酒米の先祖とも言われています。
明治41年岡山県の奨励品種となった酒米で、
山田錦や五百万石などの優良品種が生まれたのも
優秀な酒造好適米の交配種として「雄町」が親となってきた功績です。
現存する酒造好適米の約2/3の品種が雄町の流れをくむそうです。
「雄町」は丈が長くて倒れやすく、
病気に弱いということで栽培が難しい半面で
心白(しんぱく、米粒の中心部の白色不透明部分)の大きさや
吸水率、糖化率の高さ、粗蛋白や無機質が少ないことで
高精白の吟醸造りに適しているそうです。
(美の川酒造さんのホームページやウィキペディア参照)
この種籾は入手が非常に難しい門外不出の酒米であった為、
幻の酒米とも呼ばれていたそうです。
美の川酒造さんでは苦心して入手した「雄町」ですが
本来は晩生の品種で収穫時期が遅く、
秋の短い新潟では栽培が難しいとされていた中、
地元長岡で栽培収穫することに成功し銘酒を醸し出しています。
しかも全国新酒鑑評会で「越の雄町」は平成13年から
3年連続で金賞を受賞していますが、これまで多くの受賞作が
山田錦を用いた大吟醸の中にあって、山田錦以外での
金賞受賞はまさにあっぱれです。

さすが大吟醸、箱も立派で
美の川酒造の社長の手紙が入っていました。
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