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2015.05.10

旧大連航路上屋(門司)

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敗戦まで満蒙開拓団などどれだけ多くの人々が
国策移民としてこの海峡を越えたことだろうか?
もちろん兵隊もであろう。
そしてきっと大陸からの引き上げの際にも多くの人々が
ここを利用したに違いない。
いや、ここから渡航し還らざる身となった者たちの
怨念すら聞こえてくるような場所でもあろう。
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旧大連航路上屋は昭和初期から門司と大連との間で結ばれていた
定期航路のいわば国際旅客ターミナル。
昭和4年(1929年)に門司税関1号上屋として建てられ
アールデコ調のデザインは、90年近くを経た現在もモダンな雰囲気があり
2013年以降、改修一般公開されている。
設計は国会議事堂や横浜税関の設計も手がけた官庁建築家として知られる
大熊 喜邦(富山県庁舎も手がけたほか、帝国劇場の設計にも関与)。
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2階にある上屋のシンボルゾーン
約130mのコリドー(旧デッキ・外部通路)からの眺めが魅力的である。
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しかし今回、当ブログに旧大連航路上屋を掲載したのは
決して館内の設備や建物の美術的価値、コリドーからの眺めが主旨ではない。
戦争を挟んでの歴史の証明地点として記憶にとどめ、
繰り返してはならぬ歴史を再確認するためである。
特に昨今の政治の流れを鑑みるにつけ
我々は歴史の本質を直視しなければならないのである。

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館内には映画関連の資料館「松永文庫」があり
ちょうど高倉健さんを偲んで「高倉健映画資料展」を開催中でした。
健さんの映画には、いくつもの印象に残る映画がありますが
1つに絞るとすれば、今回の資料展にも展示されていた
健さんが初めて自分から持ちかけた作品
「ホタル」(2001年公開・降旗康男監督)でしょうか。
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