安藤のじゅんさい
じゅんさいを初めて食べたのは東北での旅先であった。
我が故郷では目にしない食べ物ながら、
「けふのうちに とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ」
という宮沢賢治の死に直面した妹への心情を綴った詩
「永訣の朝」の一説の中に
「青い蓴菜(じゅんさい)のもようのついた
これらふたつのかけた陶椀に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)」
と出てくるので、初めて食べたときは、あーこれがじゅんさいなのかと
思い入れのある食材。そんなじゅんさいが山の先輩から届いた。
生産量日本一の秋田県三種町のじゅんさいである。
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