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2018.03.12

小村雪岱「雪岱調」のできるまで

表題の展示会を会期最終日の日曜に鑑賞してきました。
川越市立美術館が開館15周年を記念し、
川越生まれの画家・小村雪岱の展覧会を開催したものですが
小村雪岱といえば資生堂
ちょうど百年前に資生堂のデザイン担当として入社したそうですが
(1918年から5年間在籍したそうです)
3月5日付けの東京新聞でも
「資生堂 書体の小村雪岱 再注目」と出して紹介されていましたが
この展示会でも「雪岱調」と呼ばれる独自のスタイルに迫るため
多くの挿絵にその萌芽を見出す意欲的な作品展でした。
私的にはその線の魅力といったところでしょうか。
なるほど「資生堂書体」ねー。
掛川の資生堂アートハウスにも行ってみたくなります。
掛川といえば、ねむの木子ども美術館にも久しく足を運んでいないし、、。

Settai03
写真右上は星川 清司・著「小村雪岱」(1996年、平凡社)の挿絵と
今回の美術展の入場券
左上は「意匠の天才 小村雪岱 」(新潮社・とんぼの本、2016年)の
泉鏡花「愛染集」表見返しの貢。
田町とありますが雪の金沢の茶屋街「ひがし」を連想させます。
雅号の「雪岱」も鏡花があたえたものというだけに
小村雪岱と泉鏡花は深いつながりがあります。
雪岱の装幀デビューは鏡花の指名で鏡花の小説「日本橋」。
下は東京新聞の記事ですが雪岱の絶筆は東京新聞の前身「都新聞」に連載された
林房雄の「西郷隆盛(第二部)」第八十六回の挿絵だったそうです。

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