つながり つながる 宮本常一 鬼太鼓座
二十歳の誕生日はとある山小屋で迎えましたが
一緒に働いていた山小屋仲間の先輩諸氏から
山でも下山後の世界でもたくさんの影響を頂きました。
その一つの音楽に「鬼太鼓座」があります。
不安定な今で言うフリーターから社会人となったのちも
鬼太鼓座や鼓童を愛聴していましたが
(腹に響く太鼓が好きなんです)
断片的な出会いや興味を抱いていたことが
今回また一つの旅をきっけかけにつながりました。
遠い昔に拾ったジグソーパズルの1つが今回出会った1つのパズルと
見事に符合したとでもいいましょうか。
なんと宮本常一と「鬼太鼓座」です。
「宮本常一が見た日本」(佐野眞一、日本放送出版協会、2001年)の
「第十章 離島振興にかける」の中に
田耕(でんたがやす、鬼太鼓座創設者)と
宮本常一の出会いが紹介されていました。
また宮本常一・著の「庶民の旅」(社会思想社・現代教養文庫、1970年)
には「もう一人、私の友に愉快な風来坊がいる」として
その交友が綴られているではありませんか。
特に夜の9時過ぎにふらりと田耕が宮本常一を訪ねてきた下りでは
「車の中で寝られるように畳も敷き、布団も積んである」とあり
思わず嬉しくなってしまいました。
今の時代にはクラウドファンディングという方法がありますが
田耕が宮本常一が紹介した人やそのまた繋がりなどを利用して
鬼太鼓座立ち上げの資金を集めていくアイデアにも
今なら間違いなく「いいね!」です。
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