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2021.04.17

「土佐乞食のいろざんげ」土佐源氏(宮本常一)

Tosagenji
今ままで読んだエロ本?官能文学?聴き語り?では最強にして最高の作品です。
河出書房新社「KAWADE 旅の手帳」の「宮本常一」
(佐野眞一 責任編集、2013年増補新版)に
増補資料として収録されている
宮本常一・伝「土佐乞食のいろざんげ」のなんと素晴らしきことです。
岩波文庫「忘れられた日本人」(青164-1、1984年)に所収の
「土佐源氏」と読み比べてみました。
岩波文庫では「××××」の隠語ですが
KAWADE 旅の手帳では「前の道具」や
「××する」を「べこつく(交接)する」や
「××した」が「おめこした」に
またただ単に「男のを入れる」が「男のちんぽをいれる」と
はっきり書いてあります。
また岩波文庫では、ばくろうの宿となる後家の家の後家が
ばくちを打つとき、負けが込んでくると膝を割って
毛むくじゃらの陰部をわざとさらすとか、
そんな後家と親方の目を盗んで寝た話や
官林の番の役人の奥方、
同じく庄屋のおかた(奥さん)との性描写は
すっかり割愛されています。
一方で岩波文庫にはKAWADE 旅の手帳にはない
池田亀五郎という強盗のことが描かれているほか
土佐檮原付近の地図や、ばくろうが歩いた村の一つとして
東宇和郡惣川村の写真がありました。
また「忘れられた日本人」には解説にもあるように
性の「解放」が民衆に根付いていたことがちりばめられた
文章がいくつも収録されています。

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