酒器「ダルマ」と「ダルマ・バム」
石川県山中町は漆器の里として有名ですが
(温泉もいいよー)
そこには木地師による木工加工技術が基礎にあります。
その山中の我戸(がと)幹男商店さんの漆器「彰宣」は
美しい木目を生かした製品です。
手にしているのはダルマと名付けられた酒器ですが
ダルマといえばジャック・ケルアックの小説
「ダルマ・バム」(The Dharma Bums)を思い出します。
翻訳本では1973年太陽社の「禅ヒッピー」(小原広忠訳)がありますが
こちらは講談社文芸文庫(中井義幸訳、2007年))の「ザ・ダルマ・バム」
(原書はなんと私の生まれた年の発行ですね)
ちなみに「bum」とは英和辞典では、のらくら者とか浮浪者、
なまけ者、飲んだくれ、放蕩者、ルンペン、無能者、役立たず、
などなどとありますが、「彰宣」のダルマを持った姿は
まさにダルマ・バム、酒器「ダルマ」を手にしたのんだくれ
かもしれませんね。
ジャック・ケルアックの作品についてはホームページにても紹介しています。
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